服のサイズ表記でよく見かける「3XL」。
聞いたことはあっても、実際にどのくらいの大きさなのか、どんな体型の人に合うのか分かりづらいと感じたことはありませんか?
3XLは、一般的なXLよりもさらに大きく、ゆったりとした着心地を重視したサイズです。
しかし、ブランドや国によってその基準は大きく異なり、同じ3XLでもサイズ感が違うことがあります。
本記事では、男女別の具体的な寸法や海外ブランドとの比較、通販で失敗しないための選び方まで、3XLサイズのすべてを徹底解説します。
自分にぴったりのサイズを見つけたい方、オーバーサイズファッションを楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
3XLサイズの基本情報

3XLとは?サイズの基準を解説
3XLサイズとは、一般的なLサイズやXLサイズよりもさらに大きいサイズを指し、主に大柄な体型の人向けに作られています。
このサイズは「ゆったりとした着心地」や「動きやすさ」を重視した設計であり、肩や胸、腕まわりなどに余裕を持たせて作られているのが特徴です。
日本では「特大サイズ」や「キングサイズ」とも呼ばれ、胸囲・ウエスト・ヒップなどが通常より10cm以上、場合によっては15cm以上大きく設計されています。
また、着丈や袖丈も全体的に長くなり、背の高い人や肩幅が広い人でもバランスよく着こなせるように作られています。
ブランドや国によって基準が異なりますが、目安としてメンズでは胸囲約115~125cm、ウエストは100~115cm前後、レディースではバスト約105~115cm、ウエスト85~95cm前後が3XLに該当します。
さらに、アウターやTシャツなどのカテゴリによってサイズ感に差があるため、「3XL=大きめ」だけで判断せず、アイテムごとの寸法を確認することが大切です。
他のサイズとの比較(2XL, 4XL)
2XLはXLの一つ上で、3XLはさらにその上位サイズ、4XLは3XLよりもさらに大きいサイズです。
おおよそ1サイズ上がるごとに、胸囲やウエストが約5~7cmほど広がりますが、ブランドによっては8~10cmと幅を持たせていることもあります。
たとえば、2XLが胸囲115cmなら、3XLは120cm前後、4XLは125cm前後といったイメージです。
さらに、肩幅や袖丈、着丈なども比例して長くなり、全体的にボリュームのあるシルエットになります。
特にアウターやスウェットなど厚手のアイテムでは、ゆとりの差がより顕著に表れます。
また、3XLはゆったり着たい人や重ね着を前提にしている人にも人気のサイズで、海外ブランドでは「XXXL」や「3X」と表記されるほか、ストリートブランドなどでは「オーバーサイズ」として扱われることもあります。
日本国内と海外では基準が異なるため、同じ3XL表記でも実際にはワンサイズ以上大きく感じることがあり、購入時はブランドのサイズチャートを必ず確認するのがポイントです。
実際のサイズガイド

3XLサイズの寸法(cm)と対応身長
日本規格(JIS規格)をもとにした3XLサイズの目安は以下の通りです。
この表はあくまで一般的な目安であり、ブランドや製造国、さらには生地の伸縮性によっても実際の着用感が変わります。
ゆったり感を重視したデザインではさらに数センチ大きめに作られていることもあるため、購入時はサイズ表だけでなくレビューや素材情報も参考にしましょう。
| 性別 | 胸囲 | ウエスト | ヒップ | 身長の目安 | 肩幅の目安 | 着丈の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| メンズ | 約120cm | 約110cm | 約120cm | 175~190cm | 約50cm | 約75cm |
| レディース | 約110cm | 約95cm | 約115cm | 165~175cm | 約43cm | 約68cm |
この数値は冬服やスウェットなど厚手の素材を基準にしており、Tシャツやシャツなど薄手のアイテムではやや小さめになる傾向があります。
また、同じ3XLでもブランドごとにカッティング(縫製ライン)の違いがあるため、胸や腕まわりのフィット感が変わる点にも注意が必要です。
特に海外ブランドの場合、日本の3XLよりもワンサイズ以上大きく感じることが多く、欧米メーカーのものを購入する際は「L→XL→2XL→3XL→4XL」の基準を目安に、自分の体型に近い数値を探すことが大切です。
最終的には、手持ちの服を採寸し、表の寸法と照らし合わせることで失敗を防げます。
男女別:3XLの具体的サイズ表
メンズの3XLサイズ例(ユニクロ基準)
- 胸囲:116~124cm
- 肩幅:49~52cm
- 着丈:74~78cm
- 袖丈:63~65cm
このサイズは、体格がしっかりした人や肩幅が広い人に適しており、アウターの下にスウェットやシャツを重ねても余裕がある着心地を保てます。 - ユニクロの3XLは特にバランスの取れたシルエットで、カジュアルにもビジネスにも対応しやすいのが特徴です。
- 素材によってはストレッチ性が加わり、さらに快適さが向上しています。
レディースの3XLサイズ例(GU・無印良品基準)
- バスト:105~112cm
- ウエスト:88~96cm
- ヒップ:110~118cm
- 身長:165cm前後
レディースの3XLはゆとりを持たせた作りで、特にヒップラインや二の腕まわりに余裕があります。 - GUではオーバーサイズのトレンドに合わせて、3XLでもシルエットを崩さず着こなせるデザインが多く、無印良品では天然素材を用いたやわらかいフィット感が人気です。
- パンツやスカートの3XLも展開されており、ウエストゴム仕様のアイテムなら体型変化にも対応可能です。
海外メーカーとのサイズ規格比較
| 地域 | 日本 | アメリカ(US) | ヨーロッパ(EU) | イギリス(UK) |
|---|---|---|---|---|
| メンズ | 3XL | XXLまたはXXXL | 58~60 | 46~48 |
| レディース | 3XL | 2X~3X | 52~54 | 24~26 |
海外ブランド(特にアメリカ・ヨーロッパ)は日本よりも全体的にゆったりめに作られており、同じ3XL表記でも「ワンサイズ以上大きい」と感じるケースがあります。
特にアメリカ製のTシャツやパーカーは胴回りに余裕があり、袖丈も長めです。ヨーロッパブランドでは縫製が細かく、着丈は短めでフィット感を重視する傾向があります。
そのため、購入時は自分の好みの着用感(ジャストフィットかルーズフィットか)を明確にしてから選ぶと失敗がありません。
通販でのサイズ選びの注意点

ヌード寸法と仕上がりサイズの差
通販サイトでは「ヌード寸法」と「仕上がりサイズ」が混在しているため、注意が必要です。
ヌード寸法は体の実寸値、仕上がりサイズは服そのものの寸法を指しますが、この二つを混同すると、届いた服が「思ったより小さい」「ダボっとしすぎた」といった失敗につながります。
ヌード寸法は体の線を測った数値で、一般的には胸囲・ウエスト・ヒップなどを下着の上から計測します。
一方で仕上がりサイズは、服が完成した状態での寸法であり、着心地や動きやすさを考慮して2〜8cmほどのゆとり(ゆとり量)が含まれています。
たとえば胸囲100cmの人がジャストフィットを好むなら仕上がり105〜108cm、ゆったり着たい場合は110〜115cm程度を選ぶとよいでしょう。
3XLを選ぶ際は、体より少し余裕のある「仕上がりサイズ」を基準にするのが安心です。
また、生地の伸縮性や厚み、デザイン(タイトかルーズか)によってもフィット感が変わるため、素材説明欄も必ず確認し、レビューの「サイズ感コメント」も参考にすると失敗が少なくなります。
各メーカーの表記の違い
同じ3XLでも、ユニクロ・GU・アディダスなどメーカーによって基準が異なります。
例えば、ユニクロでは胸囲124cmが3XLでも、ナイキでは同サイズが2XLに該当することもあります。
さらに、アディダスはヨーロッパ基準のため袖丈や着丈が長めに設計されており、スポーツウェア特有の伸縮性を考慮してフィット感が異なります。
GUではトレンド重視のオーバーサイズ傾向があり、同じ3XLでもよりゆったりしたシルエットになります。
一方、無印良品やワークマンなどは実用性を重視しており、数字よりもやや小さめの作りに感じることもあるでしょう。
購入前にはブランド公式のサイズチャートを必ず確認し、可能であればレビューや着用モデルの体型データも参考にすると安心です。
また、海外ブランドではUS表記とEU表記の違いにも注意が必要で、USサイズは日本より1~2サイズ大きめ、EUサイズは若干タイトめに作られている傾向があります。
試着できない場合の対処法(+体型チェック含む)
試着ができない通販では、以下の方法でサイズミスを防ぐことができます。
まず、実際の洋服を測る際は床など平らな場所に置き、肩幅・身幅・着丈・袖丈などを正確に測ることが大切です。
目安だけでなく、素材や形状によってもサイズ感が変わるため、測定は複数回行うのが理想です。
さらに、ブランドごとに採寸基準が異なるため、購入予定のアイテムと手持ちの服の形が似ているかも確認しましょう。
サイズ選びの参考になる具体的な方法は以下の通りです。
- 手持ちの服を平置きして実寸を測る(シャツ・Tシャツなら肩幅、アウターなら身幅も)
- サイズ表と照らし合わせて比較し、ゆとり量の違いも確認する
- 肩幅・胸囲・着丈など、重要なポイントを優先し、自分の体型の特徴(肩幅広め・お腹まわりなど)を意識する
- レビューで「サイズ感」を確認(例:「少し大きめ」「細身」「丈が長め」など具体的コメントをチェック)
- ゆったり着たい場合はワンサイズ上、ジャストで着たい場合は通常サイズを選ぶ
- 可能であれば同ブランドの他アイテムを参考にしてフィット感を比較する
- 返品・交換可能なショップを選び、失敗したときのリスクを減らす
これらを実践することで、試着なしでも自分にぴったりの3XLサイズを選びやすくなります。
まとめ
3XLサイズは、標準体型よりも大きめの設計で、ゆったりとした着心地を求める人や体格の大きい人に最適なサイズです。
肩や胸まわりに余裕があり、動きやすさを重視した服が多いため、アウトドアやスポーツシーンでも快適に着用できます。
また、最近ではファッション性を重視したオーバーサイズスタイルの流行により、細身の人が3XLを選ぶケースも増えています。
このように、3XLサイズは「大きい人専用」ではなく、「ゆとりあるシルエットを楽しむ」選択肢としても注目されています。
しかし、ブランドや国ごとに基準が異なるため、「同じ3XLでもサイズ感が違う」ことはよくあります。
特に海外ブランドでは、日本の3XLよりも1~2サイズ大きく感じる場合が多く、肩幅や袖丈が長くなる傾向があります。
逆に国内ブランドは日本人の体型に合わせて設計されているため、全体的にコンパクトな印象です。
こうした違いを理解しておくと、オンライン購入時のミスマッチを防ぎやすくなります。
通販では、必ずサイズ表やレビューをチェックし、自分の体型や好みに合わせて選ぶことが重要です。
レビューの中には「普段Lサイズだが3XLでちょうど良かった」など実際の着用感が書かれていることも多く、これを参考にすることでより的確な選択ができます。
特に、身長・胸囲・ウエストの3点を基準に選ぶことで、失敗のないサイズ選びができます。
また、気温や季節によって重ね着する場合は、ワンサイズ上を選ぶと快適さが保てます。

